縁結びの神社なのにカップルで行くと別れるって本当?
日本で最も有名な縁結びの神様といえば、島根県の出雲大社。
存在感の薄い島根県の知名度を一身に背負う日本随一の恋愛パワースポットです。
そんな出雲大社に『結婚前のカップルが参拝すると別れる』という、なんとも不名誉なジンクスが出回っているのです。
女の神様がカップルに嫉妬する説
たぶん一番言われているのがこれ。
出雲大社の女神がカップルに嫉妬して別れさせようとする説。
しかし、出雲大社の主祭神はオオクニヌシノミコト(大国主命)という男の神様。
これで解決!と言いたいところですが、オオクニヌシを簡単に説明すると古事記界のバチェラー。
モテにモテまくって少なくとも5人の妻を持ち、それぞれとの間にできた子供の数はなんと180人。
このことが後に縁結びのご利益の所以となるわけですが、妻の立場からしてみれば気分のいい話ではありません。
特に正妻のスセリヒメの嫉妬深さは凄まじく、オオクニヌシの最初の妻はスセリヒメの嫉妬を恐れて子供を置いて実家に逃げ帰ったとまで言われています。
カップルに嫉妬して別れさせようとする説が生まれても仕方ないと言えば仕方ない状況。
雲行きが怪しくなってきました。
しかし!
ある日、他の女の元へ向かおうとするオオクニヌシにスセリヒメは歌を贈ります。
他に女がいるのは知っているけど
私にはあなただけ♡(意訳)
これを聞いたオオクニヌシはまんまと出雲に留まり、夫婦仲良く暮らすことになるのです。
今の見た?
浮気旦那を怒るでもなく追いすがるでもなく健気さをアピール。
こんなモテテクをさらっとやってのける女が他のカップルに八つ当たりなんてするでしょうか?
むしろ、ジンクスをガンガン利用して『出雲大社のジンクスになんか負けないくらい大好き♡』くらい言っとけば逆に仲が深まるよっていう、女神の思し召しなのではないでしょうか。
良縁と結び直してくれる説
嫉妬説の次によく言われるのがこれ。
出雲大社の縁結びのご利益で、本当に結ばれるべき縁と結びなおしてくれるという説。
つまり、出雲大社にお参りした後に恋人と別れることになったのなら元から良い縁ではなかったということ。
その人とは別れた方が良いと思う!
なんなら別の人紹介するし!
女友達なんかよりよっぽど親身。
女子会の恋バナみたいに適当な相槌で終わらせたりしないんです。
出雲大社のご利益がありすぎるからこそ生まれたジンクスなのかもしれません。
私が証明!出雲大社にカップルで行ってきた
とはいえ、やはり不安なものは不安ですよね。
でも大丈夫!実は、ジンクスを回避する為のジンクスもあるんです。
それは、同時に鳥居をくぐらないこと。
カップルのどちらかが先に鳥居をくぐり、そのあとに時間差でくぐればOKなんです。
結局のところは論より証拠。
彼氏と一緒にカップルで出雲大社へ参拝してきました。
念の為に全ての鳥居を時間差でくぐり
更に念には念を入れて、第四の鳥居からは完全に別行動。
え?普通に並んで鳥居をくぐって検証するんじゃないのかって?
よそのカップルの為に一か八かの賭けにでるわけないじゃないですか。
それぞれお参りを済ませたのを目の端で確認して、偶然出会ったような小芝居をしながら合流。そのあとに引いたおみくじが2人とも同じ内容でした。
バレとるなこれは。
結局のところ、神様の前で小細工なんて通用しないということなのでしょう。
ちなみに、実はこの出雲大社参拝は去年のことなんですが、1年経った今も別れてません。
運命の相手なのかは神のみぞ知るのです。
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