お伊勢参りの最短時間を検証しようー内宮編ー
江戸時代には『せめて一生に一度は』と言われたお伊勢参り。
当時、江戸から伊勢までは片道で11日。
単純計算で往復22日の旅程でしたが、例え奉公人が無断欠勤してもお伊勢参りの為なら不問とされたそうです。
日本人にとってそれ程の価値があるお伊勢参りですが、なんせ現代人には時間がない。
三重出張の隙間時間でお参りに行きたい人
突如思い立って日帰りで心を浄化したくなった人
忙しいあなたの代わりに内宮の最短参拝時間を実際に計ってきました。
13:24
下宮前のバス停からバスに乗りこみ、内宮へ向かいます。
外宮から内宮までは約20分の距離です。
13:40
内宮前に到着。
バスを降りるとすぐにおかげ横丁の絶対楽しい雰囲気が漂っています。
しかし!!
今回の目的は最短時間でのお伊勢参り。
ゆっくり観光している時間はありません。
赤福への未練を断ち切れる奴だけ付いて来な!
おかげ横丁をできるだけ見ないようにして真っすぐ突き進みます。
1分程ですぐに大鳥居が見えます。
外宮とは逆で内宮は右側通行。
宇治橋の入り口には「右側通行」の立て札があり、出っ張った梁が左右を分けています。
神様の通り道であるはずの真ん中の方が歩きにくくなっちゃってるけどいいのかな。
足元ちょっと浮いてるから大丈夫なのかな。
宇治橋は日常の世界と神聖な世界を結ぶ架け橋。
その霊験あらたかな力で一歩進むと赤福への未練が消え、また一歩進むとシェル・レーヌへの未練が消えていくような気がします。
省くべからず!お参り前のお清め
最短時間でのお伊勢参りとはいえ参拝前のお清めは省いてはなりません。
神話の時代に黄泉の国から現世に戻った伊耶那岐命が穢れを払うために川の水で心身を洗い清めたことに習い、参拝の前には川で心身を清めるのが古くからの慣わしです。
どこの神社にも必ずある手水舎は、このお清めの方法を簡略化したもの。
内宮の参道にも手水舎がありますが、五十鈴川御手洗場では五十鈴川の淵へ降りて昔ながらの方法で身を清めることができます。
内宮はめちゃくちゃ広い
外宮ではこれぐらい歩いたらもう正宮に着いたよなってくらい歩いて、ようやく神楽殿に着きました。
大鳥居と内宮正殿のだいたい中間地点。内宮はとにかく広いです。
清々しい空気の中で深呼吸したり、ガイドさんの説明に興味深げに耳を傾けている人たちを横目に、早歩きで息切れを誤魔化しながら最大限の鼻呼吸。
『あれ?これまだ?道あってる?』と思い始めた頃、前方に人だかりが見えました。
みんな斜め上の方に向かってカメラを構えたり、中にはお辞儀をしている人もいます。
ついに内宮正殿に到着しました。
伊勢神宮内宮の正殿は日頃の感謝を伝える場所なので、個人的なお願いはタブーです。
お願い事をしたい場合は正宮の石段を降りた脇道の先にある荒祭宮を参拝します。
文字通り神様の荒々しい側面を祀る別宮で、新しいものを生み出したり天変地異や疫病を引き起こす力は荒魂に宿っているとされています。
今回は正殿だけの参拝なので立ち寄ってません。
伊勢神宮内宮参拝の最短時間!結果は?
14:06
最後に御朱印とお守りを頂き、お伊勢参り完了です。
内宮参拝の最短時間は26分でした。
伊勢神宮外宮から内宮への移動時間も含めてお伊勢参りは最短1時間12分で可能だということがわかりました。(平日調べ)
参拝した日が吉日と言われる伊勢神宮。
思いついたその日がまさに参拝のタイミングです。
忙しいあなたも一生に一度はお伊勢参り!
お伊勢参りで手に入れたい可愛いお守りを紹介します!
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